これからの地球環境やエネルギー資源の問題を解決していくために,
電気エネルギーを有効に利用する技術であるパワーエレクトロニクスには,熱い期待が寄せられています。
私たちの研究室では,技術の将来を見据えて,今後のパワーエレクトロニクスがどうあるべきかを常に問い続けながら,教育・研究に取り組んでいます。
そのためには,若いエネルギーと新鮮で自由な感覚と発想に溢れた学生の皆さんの参画がなくてはなりません。
研究・教育活動を通して,パワーエレクトロニクスの新たなる展開を目指すと同時に,これからの時代を切り拓いていくための使命感,創造性,
行動力を兼ね備えた技術者を育成したいと考えています。
パワーエレクトロニクスの世界で是非とも活躍したいという意欲と使命感に溢れた皆さんが,私たちの研究室のメンバーに加わってくれることを歓迎します。
私たちの研究室のメンバーとなるには,学部の4年生の卒業研究のために配属するか, 大学院の博士前期課程(修士課程),
あるいは博士後期課程の学生として所属することになります。
学部の卒業研究のために配属するためには,工学部電気電子工学科に入学し,4年次の卒業研究で研究室に配属することになります。
また,工業高等専門学校などを卒業してから,当学科の3年次に編入する道も用意されています。
博士前期課程(修士課程)で所属する場合は,毎年8月に行われる大学院融合理工学府基幹工学専攻電気電子コースの入学試験を受験して
合格する必要があります。
博士後期課程から所属することも可能であり,本学の修士課程からだけではなく,他大学の出身者も積極的に受け入れています。
また,社会人も積極的に受け入れており,本務との両立が可能なように様々なサポートを行っています。
以上のように,学部卒業研究,修士課程,博士課程のそれぞれにおいて, 意欲と使命感に溢れた皆さんに,広く門戸を開いています。
詳しいことは,問い合わせメールアドレス宛に,遠慮なくメールでお尋ねください。
また,メンバーになるにあたり研究室の見学を希望される方も歓迎いたします。
これから将来にわたって,豊かな生活を続けていくためには, クリーンで持続可能なエネルギー源から作った電気を,
無駄なく大切に利用する社会を構築していく必要があります。 その実現にあたって,パワーエレクトロニクスの果たすべき役割は極めて大きいと言えます。
これまでのパワーエレクトロニクスは,回路技術と回路の制御技術を中心に発展してきましたが,
次の時代を担うパワーエレクトロニクスを考えるためには, 人類社会全体の中でのパワーエレクトロニクスが占めるべき位置づけを考えることや,
パワーエレクトロニクスを支えるデバイスや材料などの要素技術との関係を考えることが必要となります。
そのためには,色々なものの見方ができると同時に, 取り組むべき課題を具体化して成し遂げる真の実力が求められます。
このような要求に応えるべく,私たちの研究室では, 自由な発想による多面的で徹底した議論を大切にしています。
また,私たちの考え方の拠り所であるパワーエレクトロニクスそのものについては, 教科書的な事項から出発して,
その本質を蔑ろにせず徹底的に考え抜いて理解し, さらには実験などを通して実感を持って理解できるレベルになることを目指しています。
このような現象に対する真摯な姿勢こそが,次の技術を切り拓いていくときに絶対に必要なものと考えています。
これを実現するために,研究室に新しく所属した学生の皆さんに対しては, 体系的かつ実践的な導入教育プログラムを用意しています。
また,次の時代のパワーエレクトロニクスを目指すには, ひとつの研究室に閉じこもっているだけでは不十分であり,
関連の研究機関,企業,他大学の研究室などとも緊密な連携を取って研究を推進しています。
こうした研究室内外での人のつながりの中で学生が自主的に切磋琢磨し,さらには教職員も巻き込んで一体となって研究を進めることが,
何より効果的な教育であると考えており,それが実現できるように研究室を運営しています。